志村禅保(しむら・ぜんぽ)

現在の尺八の原型である「地無し尺八」(現代では吹奏すら困難な古管の尺八)研究の第一人者で演奏家、作曲家。大阪芸術大学教授、「地無し尺八研究会」主宰。大阪在住。
酒井竹翁(竹保流開祖)、酒井松道(三世宗家)に師事。大学で音楽工学を専攻し、尺八の音色に注目した研究を続け、邦楽演奏家で数少ない博士号を取得。未来型のCyber尺八を開発するなどコンピュータ音楽創作でも活動する一方で、江戸時代に虚無僧が修行に吹いた尺八に徹底してこだわり、フィールドワークにより全国各地の尺八の過去を掘り起こし、広い視野から、尺八の未来を見据えている。今春、自ら「尺八博物館」を大阪で開館。


C D  「古管尺八1−音の表情」(浜松市楽器博物館コレクションシリーズ6)ほか。
著書  「古管尺八の楽器学」出版芸術社
     「事典 世界音楽の本」岩波書店(共著)など。