庵主あいさつ

伊豆にある古民家「知半庵」は江戸時代の文化5年に建てられた庄屋の家です。2007年より、この「知半庵」を現代アートの実験場として、公に開くことになりました。これが「知半アートプロジェクト」です。

© IWASA Eiichiro, Chihan Art Project

「知半庵」は、伊豆文化の香りを受け継ぎながら、今、現代アーティストの実験場として、新たな文化の文脈を生み出そうとしています。
2008年(平成20年)には、庵は築二百年を迎えます。江戸時代と現代、伊豆と東京、日本と海外、文化を交差させる場として、スリリングな企画で、「知半庵」を公に開き、育てていきます。

菅沼家の孫娘としてここに生まれた私は、伊豆だけでなく国内の各地、また海外に住み滞在し、異文化に接してきました。私にとって大切な記憶装置である「知半庵」を閉じるのではなく開き、今、様々な国のアーティストが、新たな「日本の場」として再発見し、活用してくれることを願い、「知半アートプロジェクト」を進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。      知半アート代表・庵主あわやのぶこ