知半アートプロジェクト概要

「知半アートプロジェクト」とは江戸時代に建てられたの中伊豆の旧菅沼家住宅「知半庵」を場として行うアートプロジェクト。絵画、彫刻、写真、音楽、ダンスなどに特化限定せず、自由なジャンルの芸術プロジェクトで、2007年より開催しています。
現在は、以下の新しいサイト(2013年より)に移行しました。現在の詳細はこの新サイトをクリックしてご覧くださるよう、よろしくお願いいたします。

http://chihan-art.com/

なお、これまでの知半アートの様々な写真、情報は、この旧サイトの、右のカテゴリーをクリックしてもご覧いただけます。


© IWASA Eiichiro, Chihan Art Project

庵主あいさつ

伊豆にある古民家「知半庵」は江戸時代の文化5年に建てられた庄屋の家です。2007年より、この「知半庵」を現代アートの実験場として、公に開くことになりました。これが「知半アートプロジェクト」です。

© IWASA Eiichiro, Chihan Art Project

「知半庵」は、伊豆文化の香りを受け継ぎながら、今、現代アーティストの実験場として、新たな文化の文脈を生み出そうとしています。
2008年(平成20年)には、庵は築二百年を迎えます。江戸時代と現代、伊豆と東京、日本と海外、文化を交差させる場として、スリリングな企画で、「知半庵」を公に開き、育てていきます。

菅沼家の孫娘としてここに生まれた私は、伊豆だけでなく国内の各地、また海外に住み滞在し、異文化に接してきました。私にとって大切な記憶装置である「知半庵」を閉じるのではなく開き、今、様々な国のアーティストが、新たな「日本の場」として再発見し、活用してくれることを願い、「知半アートプロジェクト」を進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。      知半アート代表・庵主あわやのぶこ

庵主 あわやのぶこ

伊豆の菅沼屋敷「知半庵」奥座敷で生まれる。
大学時代にRI奨学金を得て、南メソジスト大学に留学。帰国後、通訳を経て雑誌記者となり、1979〜86年、ジャーナリスト・ビザで再渡米。The International Examiner紙、国連協会のスタッフとして活動。在米中、アフリカや香港などに短期滞在した後、帰国。    
2000年、神奈川の私大の教員に着任。異文化コミュニケーションを教えています。
東京女子大学卒、同大学院現代文化(コミュニケーション)専攻修了。著書、訳書多数。
平成15年より、文部科学省検定教科書「現代文」(大修館刊・高校の現代国語)にエッセイが収録されています。

知半庵周辺

「知半庵」は、ペリー総督や米国総領事ハリスも上京の際に通行した旧下田街道ぞいに建っています。近くには画家の梅原龍三郎が富士を描いた大仁ホテル、南へ少し足を伸ばせば夏目漱石太宰治川端康成、市川吉右衛門の定宿があった修善寺の町があります。

知半庵とは

「知半庵」は、もとは菅沼屋敷の坪庭の名前です。名づけ親は庵主の祖父である菅沼謹吾です。
「知半」とは、「半ばを知るのがよろしい」という意味で、菅沼知半が作りだした言葉です。「極端に生きるのではなく、ないしは極端に生きたとしても、ほどよい頃合を見つけるのが人生にとっての本当の幸せというものである」と。
菅沼知半は自らの雅号を「知半」と称し、「知半庵」で句を詠み、句会を開き、絵筆を取り、花を生け、狩を楽しみ、毎日かかさず、程よく酒を呑んでいました。
新しもの好きの彼は、裏庭に作ったコートで袴を履いてテニスをした、と言われています。その遊び心と自由なく雰囲気を、今もこの家は受け継ぎ、持ち続けています。
あわやのぶこが「知半庵」を継ぐ際に、庭のみならず、それを家自体の呼称としました。
玄関に掲げられた「知半庵」の表札は、菅沼知半をよく知る長女・粟屋ひで代(旧姓:菅沼)の夫、粟屋勝輔が彫ったものです。

© IWASA Eiichiro, Chihan Art Project

知半庵では

「知半庵」は450年ほど続いた伊豆の庄屋「菅沼」の屋敷で、平成初期まで菅沼家の人々が住み続けてきました。六つ間取りと呼ばれる建築構造を持ち、神棚には鯉の水差しが置かれるなど、江戸時代の伊豆の建築様式が偲ばれる民家で、裏庭には孟宗の竹やぶや、一対の石の祠があり、屋敷と千坪余りの敷地を守っています。

© IWASA Eiichiro, Chihan Art Project


ここでは、旦那衆の遊び場としても古くから多くの文人や芸術家が行き交い、逗留し、昭和初期までは定期的に句会も開かれていました。
伊豆の名僧唯念、映画監督の五所平之助、劇作家の久保田万太郎、作家の林芙美子などの文化人が歌を詠み、交流する場でした。菅沼家は、すぐ近くに居を構えていたアララギ派最後の俳人穂積忠や、作家の井上靖の親戚筋にあたります。

知半アートプロジェクト概要

「知半アートプロジェクト」とは江戸時代に建てられたの伊豆の菅沼家の屋敷「知半庵」を場として行うアートプロジェクト。絵画、彫刻、写真、音楽、ダンスなどに特化限定せず、自由なジャンルの芸術プロジェクトです。
知半プロジェクトの経緯とこれから
菅沼家の長女、粟屋ひで代(旧姓:菅沼ひで代)の娘として「知半庵」で生まれたあわやのぶこが、その文化的な香りを受け継ぎ、現代に生かすという発想を温め、「知半庵」を文化交差の場として開き育てるという趣旨で、2007年より創めたプロジェクトです。
2007年4月、第1回「知半アートプロジェクト」は、尺八とボイスのコンサート、2008年11月、第2回知半アートプロジェクトは、アメリカのフィラデルフィアより3人、東京より2人のアーティストを迎え、パーカッション、ボイスを交えた現代舞踊のコラボレーションを行い、去年で第4回を迎え、屋敷全体を使った木彫の彫刻展を行いました。

今年は、知半庵の調査整備のため、アートプロジェクトはしばしお休みしております。
ホームページもリニューアルして、2012年、皆様にお目にかかる予定です。
乞うご期待ください。

なお、知半アートの様々な情報については、右のカテゴリーをクリックしてご覧いただければ幸いです。




© IWASA Eiichiro, Chihan Art Project